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アトピー奮戦記 第2章

第2章 新しいアトピー治療探しの日々

日に日に自責の念はつのり、息子は改善思わしくない症状に苦しみました。
今までの患者さん、ゴメンナサイの気持ちで新たに治療方法を探し求める長い長い道のりに光など見えませんでした。
あっちの皮膚科、こっちの皮膚科へ転々…。どうしたら息子のかゆみは止まるのか?
かきむしった後は血だらけでお風呂に入れると泣き叫ぶ状態。
それでも清潔にしないと…(どうしたらええねん?)
不安…とにかく不安…民間療法にも手を出さずにはいられませんでした。
〇〇の水、××温泉、どれも医学的根拠に欠けるものの、治った人がいるというそれだけで、とにかく試さずにはいられない。

医者の私がこんなことに手を出していいのか??
いや、そんなものどうだっていいんだ?
とにかくなんでもいいから治ってくれ~~

「この先生は名医!」妻は、いいと聞いた皮膚科へ息子を連れて行きました。
ところが、いろいろ先生に相談したいと思っても3分間程度の診察でベルトコンベアーのように流れ作業で済まされてしまう。
「塗り薬、出しときます」どうせ対症療法薬のステロイド出されるだけ。
(どこへ行っても一緒や…)繰り返される結果に途方にくれていました。
「次は青汁だ!」
自分たちでできることからしよう、と次は食生活の改善。
これは少し効果がありました。
まずはいわゆる青汁。
でも、苦い青汁を喜んで飲む子供はほとんどいません。
無理やり粉ミルクを混ぜて作った青汁ミルク。自分が飲んでもうまいとは言えない。
今の青汁ならちっとはうまいかもしれないが当時はひどかった。
でもなんだかこれを飲みだしてから、多少便がゆるくなって、心なしか皮膚もましになったような…
「いけるんちゃうん、これ!!!」
かすかな希望が湧いてきました。
それから、とにかく保湿。乾燥が治るとかゆみも和らぎ、バリアーが出来やすいのでバイキンもつきにくく、掻かなくなる。
しかし、この保湿剤の量がハンパじゃない!化粧品の何万倍もの保湿力がないと効果が期待できないのです。
私は自前のクリームを作っていました。中からは青汁で外からは自作の保湿クリーム。これがひとつの結論です。
それから、アトピーと食生活の本を読み漁りました。そばやさばなどのアレルゲンを避けましょう。
「ミルクやお肉など動物性のタンパクや脂肪はやめといたほうがいいです」「野菜や果物などのビタミンミネラルを多く含んだものや繊維食がいいですよ」などといろんな人がいろんなことを言っています。
そして、読んでいるうちにだんだん不安になってきたのです。
それは、医者からみて「どう考えてもそれはおかしいいやろ?」と言った内容にも多々遭遇してしまったからです。

なんか、根拠にかける…
これって何かオカシイゾ!!!

私は「オカシイ!」と感じた理由を解明したくてさらに一般の本屋にある本を片っ端から読みまくりました。 読みまくりながら、

こういった体質改善についての医学書がなんで一冊もないんかな~?
なんで民間本ばかりなんやろ?
ないのが不思議やな、何かないんかいな、なんでないんやろ?

と思い続けていました。

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