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高島クリニックの医療インバウンドと予防医療

医療ツーリズム、メディカルツーリズムって何でしょう?

今回はちょっと趣向を変えて、治療に関することではなく、医療インバウンドについてお話ししたいと思います。

医療ツーリズム、メディカルツーリズム、なんて言葉を聞いたことのある方もいらっしゃるかと思いますが、そのほとんどは日本の高い医療技術で治療する、ということよりも、人間ドックなどの検査と旅行のパックのようなものがほとんどです。つまり「予防医療」の為に医療ツーリズムに来られる訪日外国人がたくさんいらっしゃいます。

我々の運営するNPO法人JMLジャパンメディカルリンクでは大阪観光局と一緒にこの「予防医療」と医療インバウンドに取り組んでいます。

そのインバウンドがいよいよ戻ってきそう、ということは最近ニュースでも見ますよね。一般の観光客と医療インバウンドの方とは若干違うと思いますが、それでもやっと戻ってきてくれるのかと、うれしく思います。

僕のクリニックの患者さんの約3分の1はインバウンドの患者さんでした。主にはがん治療や、キレーションによる血管そうじ点滴を受けに来てくれる患者がほとんどです。「予防医療」についても、ヘルスケアやアンチエイジング医療のための検査やオーダーメイドサプリの処方、血管そうじ、がんの再発予防、中にはオーダーメイドでスキンケア用品の製造依頼など。

 

予防医療に熱心な訪日外国人

そして一番思うのは、海外の人のほうが日本の方よりも「予防医療」に熱心だ、ということです

やはりそれは医療制度や国の保険制度の違いがあり、病気になると大変お金がかかる、という国が多い、そのため病気にならないようにしよう、「予防医療」に少しのお金をかけてでも、体調管理を医師というプロにお願いする、という習慣があるからだと思います。

 

日本の保険は「予防医療」には使えません。

海外でも予防には保険は使えないところがほとんどです。日本の保険は病気やけがの治療や検査をカバーします。

海外ではこの病気やけがの治療や検査にも保険がカバーされない部分が多い国もあり、大変高額なので、やはり予防に力が入るということなんだと思います。

医療費の赤字国債が膨らむ日本。「予防医療」に保険がきくようになれば、病気も減り、結果、赤字が減る、ということにならないかなあ、とつくづく思います。

 

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