頭髪の薄毛治療・発毛治療はずいぶんと進化してきました。
塗り薬ひとつとっても以前(およそ30年前くらい前)は頭皮の血流を改善するミノキシジルの外用薬、これも濃度が2%と5%。5%のほうは医薬品で、クリニックなどの医療施設でないと買えませんでした。2%のほうは薬局で買えましたが…
それがいまではミノキシジル最高15%の超高濃度発毛液まで開発。当院ではこの15%溶液が人気です。ミノキシジルは粘度が高く、べたべたしていますが、その点もクリア。どうやっているかって???それは企業秘密
(実際には多少べたべたしますが、治療効果を考えればそこは我慢してね!)
またキューティクルを傷めないシャンプーなども飛躍的進化。性能がかなりアップし、キューティクルをあまり傷めないようになっています。
これには、シャンプーに入っている新開発の成分(髪を傷めない、キューティクルを傷めない新成分で、なおかつ薬、つまり医薬品でないもの)がどんどん出てきていることに加え、その粒子を細かくする技術が発達してきたことや、いわゆる防腐剤などの髪によくない成分も技術的に髪へのダメージの少ないものにどんどん取り換えられています。
キューティクルが痛んでないと、髪の栄養分が逃げ出しにくいので、細毛化や、枝毛化が防げるんですね。
他にも内服薬で、血流改善剤や5α―DHT阻害剤、要は男性ホルモンの活性を抑えると言われるような薬(プロぺシア)に始まって、プロペシアよりもホルモン阻害剤の濃度の濃いもの(プロスカ―)なども出来ましたが、これは男性ホルモンの活性を抑えすぎて、母抑うつ状態になりやすいとのことで使用禁止に追い込まれたりもしました。
毛は生えたけど、うつになる … そんな副作用、そりゃあかんわ。
次回はプロペシアに続く男性ホルモンを抑える内服薬「ザガーロ」についてや、男性ホルモンの濃度を測る検査についてお話しようと思います。
※次回の更新は4月17日(月)を予定しております。お楽しみに!