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新コラムシリーズ「高島白書 発毛篇 ーファイルⅢー ~くすり以外の発毛治療~」

AGA,発毛治療

医療の進歩は植毛手術にも

前回は、薄毛治療発毛治療の内服薬(飲み薬)や外用薬(塗り薬)、その付属品(髪を傷めないシャンプー)などについて、軽ーくお話しして来たつもりですが、いかがでしょうか?

もっとこういうことが知りたい、これってどういう意味なんだ??!などなど、

ご意見いただけたらめっちゃうれしいですぅぅぅぅぅ。

では今回は、くすり以外の発毛治療について、ちょっとお話ししますね

薬以外の発毛治療と言えば、なんといっても手術です。

薄毛、細毛の治療は毛のボリューム、太さを増やさねばならないので手術というわけにはいきません。

側頭部や後頭部の有毛部(磯野波平さんでいうところの毛の生えてるところ。(笑))の毛を頭皮とともに切り取り、(もちろん麻酔して!!)、切り取ったところを縫合(縫い合わせること)、田植えの時の苗のように、およそ5ミリ四方くらいの大きさに小分けして、(もちろん毛根を傷つけないように細心の注意が必要)毛の生やしたいところ、つまり前頭部や頭頂部の薄くなったところに小さな切開を入れてその苗を突っ込む。

これはcomposite graft 複合組織移植という移植、つまり、毛のあるところから毛のないところへの毛の移動、移植です。

全部がうまく生着すればそれに越したことはありません。が、なかなか昔はそうもいかず ……

ここでも現代医学の進歩のおかげで、末梢血管拡張剤、つまり移植するところの血流をよくする飲み薬や点滴薬が進歩したおかげで、生着率もぐんとよくなりました。加えて、手術器具も飛躍的に進歩し、有毛部(毛のあるところ)から毛と頭皮を取り出すのに毛根を傷つけないで済むブロック切除装置や、毛のないところに苗を打ち込むのに正確にまた、毛根の方向も正しく整えられるような打ち込み機もできました。

そもそも毛根って、頭皮表面に対してまっすぐ垂直に生えているわけではなくて、ちょっと斜めに生えてるんです。

ビミョーにななめ。このビミョーーーがみそ。どうしても毛根を傷つけてしまっていた。

毛根が傷つくというのは、鉢植えの植物の苗を植えかえるときに、根っこが傷ついてしまうのと同じこと。

一瞬うまく移植できたように(植替えれたように)見えてもすぐに枯れちゃう。つまり抜けちゃう。

ここでも医療の進歩がみられているんだよねぇ。

今の植毛ではほぼほぼ毛根を傷つけずに移植できるようになりました!

ところで、、、、どうして側頭部、後頭部には毛が残って、頭頂部や前頭部の毛が抜けてしまうのかご存じですか???

次回は、そんな薄毛のタイプ、そしてタイプ別に効く薬のお話からしていきたいと思います。

 

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次回の更新は5月1日(月)を予定しております!お楽しみに!

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