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「開業で挑戦。原因療法とアンチエイジング医療」

はじめに

UPDATEをお愛読頂いていた皆様、9、10月と所用のため休止しておりました。大変申し訳ございませんでした。

また、一生懸命、書いてみようと思います。

何を書こうか迷いましたが、なぜ救命救急の外科医だった僕が体質の底上げ治療、いわゆるアンチエイジング治療の開業医になったのか、これまでのいきさつ、僕の考え、僕の診療などを見ていただくことにしてみました。

おもろないから別のん書け!!!!と言われないよう、頑張ってみますが、ホンマにおもろなかったら、これについて書いてほしい!!等、是非ともご意見ください!

 

開業のきっかけは医師としての疑問と発見

2000年8月。私は、大阪でクリニックを開業しました。アンチエイジング,体質改善,アトピー

テーマは、予防医療やアンチエイジング、体質改善、原因療法。それまで日本にはほとんどなかったスタイルです。それを、無謀にも自費診療のみでスタートさせました。

開業のきっかけは、二つあります。

一つは私の息子がアトピー性皮膚炎だったことです。多くの皆さんがご存じのとおり、アトピーの一般的な治療法のひとつに、ステロイド剤の投与があります。しかし、ステロイド剤は副作用による体への影響もあり、依存やリバウンドが問題になっています。

 

「もっと根本的に、アトピーを治療できる方法はないものか?」

 

少なくとも、ステロイドが炎症を抑える代償に、表皮バリアを破壊する、また、依存やリバウンドといった厄介な副産物をももたらします。

そういった代償を払わずに済む、代替医療的な方法で、対症療法薬、つまりステロイド剤等を減らすことができるような治療、あえて言えば、補助的な治療、根本的に体質改善できるような治療をひたすら探しました。

 

その答えは、開業前に医学の勉強のために滞在していたアメリカにあったのです。それは、アメリカではすでに広く普及していた「原因療法」というもの。症状を一時的に抑える治療ではなく、体質そのものを変えていくことで、アトピーをはじめとした様々な疾患を改善する治療法です。さらに、健康増進を目的に、病気を積極的に予防していく治療法でもあります。

 

「これだ! 探し求めてたのは!」 私は、その理念や治療手段に共感しました。

 

二つ目は、救命救急時代の子供じみた疑問です。

救命休部で日夜患者の血にまみれ、戦っていた時のこと。同程度のけがで運び込まれてきた患者に、こちらが施す処置は同じです。同じ薬を使って、同じ処置をする。

同じようにしているのに、治るスピードが違う。

若い人と高齢者なら、当然だけど、若い人のほうが早く治ります。

これってなぜ???

周りの先輩ドクターに聞いても、

“そんなこと言ってないで早く次の患者助けろ”

“若いからに決まってるやろ”

“お前はバカか”

と、返答なし。

 

でもこの問いに答えられる人っています???

 

同年齢でも、健康な人と、不摂生をしながら血圧だの糖尿だのコレステロールだの、薬を一杯飲んで、何とか正常値を保っている人。

どちらが早く治ると思います??

言うまでもなく、健康な人です。

 

じゃあ何故、、、、??

 

アンチエイジングとは?本当の意味と開業理念

 

アメリカには体質改善の医療、体質をよく保つ医療つまり予防医学、があるのです。

いわゆるアンチエイジングです。 

アンチエイジングとは、見た目を若くする美容のことではなくて、体を若く保つ医療のことなんです。

アンチエイジングにはアンチエイジングメディシンとアンチエイジングカルチャーがあります。

 

メディシンのほうは我々医師、学者が研究も含めて行う医療のこと。

再生医療や遺伝子治療、IPS細胞、などの最先端の医療から、HRTホルモン療法、大量の栄養素を使って行う治療メガビタミン療法や、最近NIH(国立衛生研究所)での治験結果が注目されてきたキレーション療法(後述)などなど、いろいろあります。

 

カルチャーとは生活習慣、睡眠、食生活や環境などの因子のことで、今マスコミなどで言われているアンチエイジングのほとんどはこのカルチャーに含まれているかもしれません。

 

日本では保険外診療になりますが、これらのアンチエイジング予防医療や原因療法をもっと日本に広めたい、対症療法ではどうにもならない病気で苦しんだり、もっと健康になりたいと積極的に願い、そのための正しい情報を本気で望んでいる多くの日本人のために啓蒙活動もしていきたい。そう考え、自費診療のクリニックを開業したのです。

 

開業して23年、毎日クリニックで予防医療に取り組んできて、改めて実感することが二つあります。それは、日本人の予防に対する意識の低さと、間違った健康意識を持っているということ。薬を飲めば、健康になれると思っている方も多いのではないでしょうか。

少子高齢化が進む現在、増大する医療費対策が大きな問題になっています。しかし、正しい予防医療が日本で積極的に実践されれば、現在の医療費40兆円の10%は削減できるといわれているのです。いままで、日本の医療は、病気の治療に対して積極的に研究してきました。しかし、これからは積極的に病気を予防し、健康を増進させるための方法や見識を深めていく必要があると思います。

 

そこでこのブログを通して、薬に頼らない方法や、予防医療の重要性や必要性、サプリメントの正しい知識など、私のクリニックでの診察事例を通してご説明していきます。

これを機会に、少しでも多くの方が予防医療に対する意識を高めていただければ幸いです。

 

アンチエイジング

 

次回は来週更新予定です。お楽しみに!

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