これまで、いくつかの「間違い健康法」を紹介してきましたが、皆さんの中にも、例に挙げた人物と同じような考え方を持たれていた方がいらっしゃるのではないでしょうか。
ここで改めて、間違いを起こしやすいポイントをまとめてみたいと思います。
以上のような事実を、しっかりと受け止める必要があります。
健康食品だからといって、すべての商品がそれを摂取するだけで健康になれるわけではありません。どの商品も、人によっては予想外のダメージを引き起こす可能性があるわけです。
先ほど、薬を飲み続けることが健康だと勘違いしている方が多いというお話をしました。そもそも、日本人は他国に比べ、必要以上に薬に頼り過ぎている傾向があります。
例えば、アトピー患者がステロイド剤を飲み続けることで「病気が治った」とは決して言えません。また、糖尿病患者がインシュリン注射を毎日、打ち続けていることも同様です。
それはなぜか?
前者の場合、ステロイドを服用することは、症状を一時的に抑えているのに過ぎないからです。もしこのまま服用し続ければ、薬の耐性、つまりからだが薬に慣れてしまうことによってだんだんステロイド剤が効かなくなっていき、どんどんステロイドの量が増え、最終的には「これ以上、処方できません」と医者に見捨てられる運命をたどることになります。また、糖尿病の場合も同様に、インシュリンを打ち続けていると耐性が付き、最後には、血管が詰まることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことにもなります。
このように多くの場合、薬を飲み続けるとその効果がどんどん弱くなっていきます。長い間薬を飲み続けると、徐々に効き目が弱くなっていくのはどうしてでしょうか。それは、長い期間の中で、服用する薬に対する「耐性」ができるからです。
私は、こんな話を聞いたことがあります。
風邪をひいたアフリカ人に、日本の風邪薬を処方したところ、日本人に比べその効き目ははるかに高かったそうです。これは、普段から風邪をひいたら薬を飲む習慣のある日本人と、飲んだことのないアフリカ人との免疫力の差でしょうね。
アメリカの場合は、薬が高額なため、薬に頼る前に予防する意識が高いです。そのため、日本人のように薬をたくさん飲むことはほとんどありません。
このように、現代の日本人は必要以上に薬に頼り過ぎている、いわば「薬漬け」の生活環境に慣れてしまっています。この薬漬けの生活が、その後の健康にどれだけ悪い影響を及ぼすのか、もっと深く知る必要があると思います。
健康のためにも、薬をやめたいと思っている方は多いと思います。薬を好きで飲んでいる方は、皆さんの周りにもほとんどいないですよね。
薬をやめるために、具体的にはどのようにすればいいと思いますか?
「薬をやめたい!」
実は、こう強く決心することが大事です。
これは、今後ご紹介する「予防」の第一歩になります。
次週の更新もお楽しみに!