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健康寿命の延伸は、予防医学の正しい理解から!

世界一の長寿国、だけど医療環境は問題が山積み

予防医学

これまで紹介してきたとおり、日本では「西洋医学を駆使した最先端治療」に関して言えば、世界でも高水準の医療環境があります。そして、このことが「長寿国・日本」という、世界に誇れるひとつの名誉につながっています。これは、まぎれもない事実です。

しかし、その影には「医師数の不足」「少子高齢化社会を迎える上での問題点」を抱えています。

さらには、欧米各国と比べて「予防医学」「代替医療」「臓器移植」という点が決定的に遅れており、これは、現在の日本の医療において非常に気がかりな問題なのです。

ご覧いただいている皆さんにはまず、この点をしっかり認識していただきたいと思います。

 

これから私たちはどうするべきか?

このことを考えたとき、今まで通り、医者に頼るだけではダメ!

自分で自分の健康を守る意識と知識が必要になってきます。

そして、寝たきりにならない、そんな人生を!!

寝たきりで生きていても、平均寿命にカウントされますからね!

 

「健康保険」の意外な落とし穴

 

皆さんは、国民健康保険や企業保険などに加入されていると思います。病院で診察や検査を受けたり、薬を処方された場合、原則的には費用の3割負担で済むわけです。

しかし、病院に行っても、保険が適用されないケースもあります。

この本でテーマにしている「予防医学」が、まさにその保険が適用されない典型例です

「風邪」のために、病院へ行ったときのことを例にご説明しましょう。

 

保険が利かない予防例:風邪の治療と予防

風邪をひいてしまったとき、多くの皆さんはまず病院に行くのでは?

医者の診察を受けた後、点滴を打ったり、薬を処方してもらいますよね。この場合には、もちろん保険は適用されます。

しかし、風邪をひかないようにするために、健康な状態で病院へ行ったときはどうでしょうか。

例えば、ウィルスに対する免疫力を高める目的でビタミンCを点滴したり、関連のサプリメントを服用する場合には、保険は一切適用されないのです。

これでは、予防のためにかかるお金より、実際に病気にかかってしまった後に治療を受けたほうが“安上がり”ということになります。

このような現状が、「病気になったら病院に行けばいい」という考えを持たざるを得ない環境を生み出してしまっているのです。

 

〇アメリカの予防意識が高い理由

しかし、誰しもできれば病気になんてかかりたくはありません。ですから、予防に対する治療や対策に対しても、保険が適用される制度が今の日本には必要だと考えます。

ちなみに、アメリカにある健康保険は任意です。もしどうしても保険を利用したい場合には、個人個人が、日本よりはるかに高い掛け金を払って加入しなければなりません。そのため、「保険なんかに頼らず、病気にならない体を作ろう!」という予防意識が、個人レベルでも、また国レベルでも日本に比べてはるかに高いのです。

 

アメリカの医療費が高いことを表すエピソードを紹介しましょう。

急にお腹が痛くなって動けなくなってしまったとき、日本では救急車を呼んで助けを求めるでしょう。アメリカでも、救急車を利用します。

しかし、アメリカでは、患者の容態をチェックし、救急車に乗車する前に、患者がクレジットカードを持っているか確認するといわれています。これはジョークかもしれませんが、このような話を聞く機会があることからも、アメリカの医療費の高さについておわかりいただけるのではないでしょうか。高額な治療費を支払う能力があるかを確認しなければ、病院経営にも影響するからでしょうね。

このような環境なら、予防意識も自然に強くなるのも当然です。

 

〇日本人にも予防医学が必要

インターネットの発達により、自宅にいながら世界の様々な情報を手に入れることができます。そのおかげか、日本でも、ようやく予防医学が注目されるようになりました。サプリメントに興味を持つ方が増えているのも、そのせいではないでしょうか。

しかし、本当の意味での予防医学をきちんと理解している方はどれくらいいるのでしょうか?

予防医学を正しく理解し、実践している方は、残念ながら少ないように感じます。これは、現在の日本の保険診療制度の弊害でもあるのです。

病気は「治す」ものではなく、「予防」するもの。

いい体質、健康な体質、若々しい体が病気から自分を守り、人生を豊かにしてくれる。

このような考え方が一般的になることが、私の願いです。皆さんにも、このことを忘れないでいただきたいと思います。

 

年内のブログ更新はここまで!

一年間ご愛読いただき誠にありがとうございました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

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