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現代人を蝕む三大病(アトピー、メタボ、ガン)!病院に行く前に治療できる方法がある!?

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

本年も皆様のQOL向上に繋がる情報をお届けできるよう努めてまいります。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

それでは、新年最初のブログ記事を是非ご覧ください。

前回の記事でも紹介しましたが、現在の日本では、予防医学に対する取り組みや一般の認識が欧米などに比べてかなり遅れています。

しかし、最近の健康に対する意識の高まりや、本格的な超高齢化社会を迎える、いや、迎えた上で、改めて予防医学に対する注目は高まりつつあるのです。

今回からは、予防医学の大切さについてご紹介していきたいと思います。

 

皆さんは、「予防医学」とは、どういう意味だと思いますか?

「ワクチンを接種したりすること?」

「予防のための専門の薬?」

コロナのこともあり、ワクチンが予防の代表例かと思われるように、やっとなってきました。

 

予防医学というと、なかなかよくわからず、いろいろ想像されると思いますが、「検診」を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

実際には予防医学とは、大きく分けて「検査」「ケア」の2つがあります。

 

「検査」には、会社務めをされている方などを中心に、定期的に受診されている「健康診断」や「人間ドック」などがあります。日本では、50年以上の歴史があり、年間約690万人(集団検査を含めると1300万人以上:2004年)が受診しています。その主な受診目的は、日本人の死因のおよそ7割を占める「がん」、「心臓病」、「脳血管疾患」の早期発見です。

しかし、検査には、病気の早期発見以外にも大きな目的があります。それは、特定の病気にかかっていない人も含め、今、その人にとってどのような栄養が不足しているのかを検査するというものです。不足している栄養素を補いつつ、今の健康を維持し、さらには増進していくことを目的としています。

 

そして、もうひとつの「ケア」には、2つのタイプがあります。主に、病気にかかった人に対する再発予防や生活指導と、病気のあるなしかかわらず、老化予防や健康増進を目的に、積極的にケア、予防していくという2つです。

欧米では老化を予防する、とは言わず、

老化は病気です、老化という病気を予防しましょう。

と、ここまで進歩しています。

去年のアメリカの学会発表でも老化が医学的に病気であることが遺伝子情報からも示唆され、いよいよ老化という病気に対抗する準備が整ってきました

ここまで来たら、倫理委員会が重要ですよね。

 

話を元に戻します。

ここで重要なのは、「病気」に対する治療と「健康増進」に対する行為の2つがあるということ。これは、検査にもケアにも共通して言えることです。

まずは、予防医学には検査とケアの2つの目的があるということを覚えてください。

 

知ってる?あなたが受けている治療は対症療法かも?

メタボリックシンドローム

「腹が出てきて、妻に『あなた、メタボなんじゃないの?』なんて突っ込まれてさぁ……」

私のところに来られる患者さんにも、「メタボ」を気にされる方が多くなりました。この記事をご覧になっている方の中にも、お腹のまわりが気になっている方は多いのでは?

このように、最近「メタボリックシンドローム」(内臓脂肪症候群、以下メタボ)が注目を集めるようになりました。これに対する抜本的な対策が主な柱として、2008年4月から特定検診が始まったことも影響しているでしょう。

メタボとは、内臓脂肪の蓄積によるインスリンの働きが低下、さらに内臓脂肪型肥満に加え、高血圧・糖尿病・高脂血症等生活習慣病 のうち、2つ以上を合併した状態です。
生活習慣の悪化や、老化による基礎代謝の低下などが主な原因として考えられていますが、メタボ予備軍の約7割は、「要治療」ではなく「要指導」です。つまり、積極的な生活習慣の改善で防げることなのです。例えば、定期的にジョギングをして体を動かしたり、食事のバランスに気をつけることが求められます。

 

しかし、実際には、多くの人はわかっていてもなかなか実践できず、症状をさらに悪化させてしまうのです。その結果、病院に入院・手術やその後の長期間の治療など、大きな負担を強いられることになってしまいます。

このような状況を未然に防ぐためには、手術等の本格的な治療をする必要に迫られる前に、しなくてはならないことがあります。

それは、メタボになる根本的な原因である「基礎代謝の低下」に対して、体質そのものを改善する治療をすることです。これが必要になります。

さらに、「手術等の対症療法といわれる症状に対する治療」と「体質改善のための原因療法といわれる根本的な治療」、この2つの治療には、皆さんが知らない大きな違いがあるのです。

 

予防医学

「治療」という言葉を聞いて、どのようなことをイメージしますか?

医者が患者に対して薬を処方したり、点滴や注射、または手術などの手段で病気を治そうとする行為を想像されると思います。

これらは、症状に対する治療「対症療法」と呼ばれる治療行為です。対症療法の利点は、緊急を要するような治療に対し、非常に大きな効果が期待できます。

一番わかりやすいのは、私がもともと所属していたような救急現場で、生きるか死ぬかの危険な状況から患者を救う場合。とにかく、一時的に症状を抑える治療です。

 

しかし、対症療法はあくまで一時的に病気の症状を抑える治療方法ですので、根本的に体を治療するものではありません。また、長い目で見ると、対症療法による長期間の薬の服用は、体への副作用による悪影響など、別の病気を派生させてしまう危険性があります。これは、対症療法の大きな問題点でもあるのです。

 

これに対し、もうひとつの治療法として「原因療法」があります。先ほど紹介した、体質改善を目的とした治療のことで、症状に対して薬を飲むのとは違い、根本的な原因を治療することなのです。

具体的にいうと、例えばアトピーの場合、かゆみ止めのステロイドをずっと使っていると、だんだん慣れて、強いステロイドに変えざるを得ません。ステロイドはかゆいときには必要ですが、このかゆみに対する対症療法の治療をずっと続けても根本的な治療にはなりません。

そこで原因療法では、根本的なアレルギー体質の原因を引き起こすといわれる、体内に蓄積した有害ミネラルを除去したりしていくことをします。体質改善といっても、いわゆる民間療法ではなく医学的根拠を持った体質改善、これを原因療法だと考えてください。

原因療法は対症療法に比べ、病気を引き起こす原因となる体質を、時間をかけて根本的に改善していくものです。ですから、治療の効果が表れる時間に関しては対症療法に比べると、当然遅くなります。

 

しかし、次のような効果が、原因療法には期待できるのです。

1.持病による症状を徐々に減少させて、最終的にはゼロにする

2.持病がなくなれば、対症療法による薬を服用する必要がなくなる

3.つまり薬の副作用による、体への悪影響もなくすことができる

また、原因療法は、単に病気を治して健康な(正常な)状態に変えるだけではありません。さらに治療を続けることで、より健康的で美しい体を実現し、ライフスタイルの向上をすることができるのです。

 

次回の更新もお楽しみに!

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