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自費診療は、高いだけだと思いますか?

 

自費診療,自費治療

 

 

保険診療がすべてじゃない!自費診療が優れているポイントとは?

 

今まで主に「対症療法」と「原因療法」それぞれの特徴や違いについてご紹介してきました。しかし医療にはもうひとつ、大きな分け方がありそれが「保険医療」と「自費医療」です。

皆さんはどちらもご存じだと思いますが、保険診療は健康保険によって実質、医療費の3割だけを自己負担すれば済むものであるのに対し、自費診療は全額負担する必要のあるもの。

しかし中には保険が適用されないケースも意外に多くあります。つまり保険で認められていない治療法や正式な医療行為とは認められていないものなど。前者でいえば未認可の治療薬の使用や、いままで紹介してきたキレーションや高濃度ビタミンC点滴療法など、原因療法による治療も含まれます。また後者でいえば美容整形、そして今後紹介する「予防のための検査」も該当します。

その上で今回、皆さんにぜひ、お聞きしたいことがあります。

 

「自費診療は高いと思いますか?」

おそらく多くの方が「自費医療はとにかく高い!だからなるべく、保険医療を積極的に受けたい!」と思われているのではないでしょうか。

3割負担と10割負担、この差は確かに大きいと私も思います。まして、これが長期の入院や治療・手術を強いられる場合にはさらにその差が大きくなりますものね。

しかし、それでもあえて、私は皆さんに言いたい。

「保険診療が医療のすべてではない。もっと自費診療が世の中に普及すべき」ということを。

 

自費診療で1日で完治。でも治療費75万円は高い?!

 

わかりやすく説明するために、私の知り合いであるAさんの話をさせてください。

Aさんは長い間、ヘルニアを患っていました。手術をすれば治るのですが、そのためには約1ヶ月の入院が必要でした。Aさんはそんなに長期間、仕事を休めないと今まで手術を拒んできたのですが、症状がだんだん重くなるにつれ、いよいよ手術をする決心をしました。

この場合、もちろん保険が適用されるので手術や入院費などの治療費は3割負担です。

 

しかしもうひとつ、別の治療方法があります。それはあるクリニックで実践している「レーザー手術」による治療法。この場合、わずか1日で治療が済み入院も必要なし。翌日には普通に仕事もできますが自費診療のため、治療費としておよそ75万円かかります。

この2つの治療スタイル、あなたならどちらを選びますか?

 

確かに75万円は高額ですが、わずか1日で復帰できる。かたや治療費は安くとも1か月の療養を要する。「時間をお金で買う」ではないですが、比較する限り、一概に自費診療は高い!とは言えないと思うのです。

 

この例のように、自費診療を実施している病院はほかにもたくさんあります。民間病院で、生体肝移植を実施しているところもありますが、移植医療がまだ広く認知されていない日本において貴重な存在です。

これも自費診療になりますが、何千万円もかけて海外で移植手術をする場合と比べて、どちらが安いのでしょうか?

 

このように、保険で認められていない治療を必要としている患者にとって、自費診療は必要不可欠な存在です。決して治療費だけで、その価値を容易に判断できるものではないのです。

 

次回の更新もお楽しみに!

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