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サプリメントの定義と正しい利用法を理解しましょう

サプリメント

 サプリを買う前にこれだけは知ってほしい!栄養療法&原因療法

 

「最近、コンビニで○○サプリを買って飲んでるんだけど、あんまり効果がなくて……」

 

ここ数年患者さんとの会話の中で、サプリメントに関する話題が多くなりました。

健康に対する意識が高まっていく中で、手軽に様々な栄養を摂取できるサプリメント(栄養補助食品)を利用する人が増えてきましたね。これからサプリメントに関していろいろ説明していきたいと思いますが、その前にぜひ皆さんに知っていただきたいことがあります。

 

それは「栄養療法」という概念です。

マクガバンレポートにもあったように、現代医学は薬や手術などの対症療法に偏りすぎていて、栄養の重要性を忘れています。栄養療法とは、あくまで医学的な観点から、栄養素の投与によって病気を治癒したり、病気予防・健康維持を目的とするもの。

ここで大切なのは「医学的な観点」という点です。

 

ここでひとつ、質問があります。皆さんがサプリメントを選ぶポイントは何ですか?

・「TVで宣伝しているし、健康に良さそうだったから」

・「友人に強く勧められたので、とりあえず試してみようと思った」

おそらく、多くの方が、このような理由で選んでいると思います。

自分にとって、健康にいいという具体的な根拠がないままに購入し、摂取しているのではないでしょうか。

 

最近ではそんな疑問を持つ方が以前よりだいぶ多くなってきました。

抗加齢協会では、正しいアンチエイジングを世に広めようということで、マスコミやテレビ局と一緒にアンチエイジングフェアをこの3年前から開催しています。私は事務局長を務めていますが、この意識の変化には驚きますね。そろそろ本当のアンチエイジング、本当に自分に必要なサプリは何か、運動は何か、個々のものをみんなが欲しています。

 

2025大阪関西万博はアンチエイジングつまり『正しい予防医学』が、テーマ。

パビリオンに行けば10歳若返る。そんな夢のような世界を夢でなく実際に創造したいと思っています。

 

本来、人間一人ひとりが摂取すべき栄養素は、その生理機能や代謝能力、またその時の健康状態によって大きく違うものです。同じ食事を同じように摂っている家族の間ですら、各栄養素の吸収力や有害物の排泄能力が違うため、一概にこの栄養素が必要といっているわけではないのです。人類の長い歴史の中で培ってきた、健康になるための食品・栄養素を、自分に合った組み合わせで摂り入れていくことが重要で、その手段が栄養療法なのです。

そうなると必要なのが、検査です。

 

個人個人違う、必要な栄養素。それを知るためには検査が必要になると思います。

 

■栄養療法の特徴

・本来は個人個人の検査結果に合わせて、摂取すべき食べ物・ビタミン・ミネラルなどの栄養の正しい組み合わせを客観的に判断して摂取し、病気の予防・治療をするもの。

・中国漢方学など、栄養療法には古くから伝承されてきた医学知識・知恵が生かされている。

 

皆さんには、栄養療法は、決して特定のサプリメントを摂取することではない、ということを理解していただきたいと思います。

とはいえ、サプリメントは全く不必要なもの、というわけでもありません。

次回は、サプリメントに対する正しい考え方と知識についてご紹介していきたいと思います。

 

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